近年、様々なサッカークラブ•サッカースクールが増加し、幼稚園からサッカーを始めると言った加入時期の低年齢化の印象を受けます。同時に、コロナ禍といった外的影響はあれど、「外で遊ぶこと」が減少しています。
サッカークラブに所属しているこどもにとって、体を動かすのはサッカーをやっている時のみといった事が多いのではないでしょうか?
今回はサッカーだけをしている影響と年代が上がっても通用する選手について書いていきます。ジュニア年代のコーチ•保護者にはぜひ一読頂きたい内容になっております。
「外で遊ぶ」ことが与える好影響、「サッカーだけをする」が引き起こす落とし穴とは!?
1週間のほとんどがサッカーの予定で埋まっているといった状況があると思います。毎日のように取り組んでいるサッカーのレベルが上がって行く反面、学校で行われたスポーツテストの成績が思ったより良くない。
原因は「サッカー特化」
低年齢でサッカーに特化することで、サッカー以外の運動動作を習得する機会が減り、飛ぶ、投げる、泳ぐ、体を支えるといったトップアスリートになるために必要な能力の習得が出来なくなってしまいます。
サッカー特化の弊害としてよくあるケースは
- ボール投げる際の動きが不自然
- 縄跳びがうまく飛べない
- 鉄棒で逆上がり出来ない
等があります。
サッカーは上手いのに何故出来ないのだろうと思うかもしれませんが、小さい時に一つのことに特化して何かをしまうと、脳は特定の動きに対する刺激しか受け取らないため、他の動作を行おうとしても上手く表現ができないのです。
偏った運動能力にならないためにも
この現状を打破するためにも、「外で遊ぶ」ことが何よりも近道になります。外で遊ぶのは子どもだけです。人に言われてやるのではなく、自分で考えて遊ぶ。遊びは何でもいいです。木登り、野球、鬼ごっこ、縄跳び、自転車で出かける等、自分で考え、楽しいと思ったことを納得が行くまでやる。その中で自然に身体の使い方を習得していきます。保護者にはこのような遊べる環境•時間をいままでよりも増やすことが重要になります。
練習メニューを考えるコーチにおいては、脳と身体の調和がとれるように
- コーディネーショントレーニング
- ライフキネティック
の導入をおすすめします。
積極的にオフシーズンを設けることで、リフレッシュをしたり、サッカー以外のスポーツにチャレンジする機会を作ってみてはいかがでしょうか?欧州各国においても2つ以上のスポーツを行うことは当然のことのようになっています。練習を休むと「下手になる」「周りに抜かれてしまう」といった風潮は拭い去り、選手の発育環境を整えていくことが重要です。
年代が上がっても通用するサッカー選手になるには⁈
ジュニア年代においては、ワールドチャレンジの試合を観ても充分に渡り合えるようになっています。足元の技術においては、欧州の選手をよりも上手い選手はたくさんいます。
試合を観ていて欧州クラブとの違いもかなりあります。チームとしての試合の進め方、ボールのとりどころでのプレスの速さ、球際の激しさ等明らかに日本のジュニアチームとは違います。
違いは日々の練習環境
今日は自分のポジションはあっても、明日はないといった常に競争の中でプレーしている。しかし、日本においてはセレクションに合格すれば、その中でずっとプレーが出来ます。基本的には入れ替えは行われないので競走が生まれにくくなっています。
日本においても入れ替わりがあり、競走心が自然に生まれるような環境が必要であると感じます。競争心のある環境に身を置くことにより、年代が上がってもやり抜く力をつけることが出来るのです。
最後にサッカーの目的は「ゴール奪う、ゴールを守る」です。上手くなることが目的ではありません。サッカーの目的を再認識し、勝利を勝ち取るために考えるチーム•選手になって欲しいです。